【脱党支援センター2020年8月15日】
今回は、難しい問題を解決するときのヒントを紹介します。
定石どおりの正攻法では先が見えないときは、いつもと違った方法を考えてみると新しいものが見えてくるかもしれません。
孫子は「戦勢は奇正に過ぎざるも、奇生の変は、勝げて窮むべからざるなり。」と言っています。
この言葉を読み解くと「戦には正攻法と奇策の2つがあり、戦いをすすめる中で正攻法と奇策の組み合わせは無数にある」ということです。
つまり、いかに正攻法に奇策を織り交ぜていくか、どの程度どのタイミングで奇策を混ぜるかがポイントだということですね。
奇策というのは、いつもと違う方法のことです。常識的ではない方法、当たり前ではない方法とも言えますね。
いつものやり方ではどうもうまくいかないというときは、自分が当たり前にやっていることを疑ってみましょう。
他の方法はないのか、ダメだろうと決めつけていた方法は本当にダメなのかシミュレーションしてみると思わぬ方法が見つかるかもしれません。
いつもと同じことばかりでは自分自身の成長につながらないので、最終的にいつもと同じ方法をとるにしても、
いつもと違う方法でさらによい結果を得ることはできないのかと常に模索することは大切なことですね。
ただ、奇策ばかりというのも考えものです。いつもと違う方法は、場合によっては効率が落ちることがあります。
いつもの方法のほうが速くて確実なはずですから。また、日頃から定石と言える正攻法をしっかりやっているからこそ、奇策が奇策になります。
多種多様な奇策がいつでも引き出しに入っていて、場面に応じていつでも必要なだけ使えるようになっているのが理想ですね。
いつも奇策となりうる方法を模索しつつ、必要に応じてバランスよく奇策を使いこなせるようになると、難しい局面も乗り切れるかもしれませんよ。
転載大紀元